CASE

M&A成約事例

わずか3ヶ月で理想の株式譲渡が成約

  • 経営基盤の強化
  • 事業の選択と集中
  • 飲食業
  • コロナ禍

ブランド肉を使用した高級しゃぶしゃぶ店

 当店の特徴は、日本でも古くからしゃぶしゃぶ料理の提供を始め洗練された高級感のある店内で、落ち着いて食事ができる所である。創業も半世紀を超える長い歴史があり、数多くの方に愛されたお店ともいえる。

 数年ほど前に事業承継が行われ、創業者の知り合いであった会社(以下、A社という)の経営者が多角化の一環として保有していた。当初は赤字経営が続いていたため、豚肉のみで提供していたしゃぶしゃぶに、ブランドのある牛肉の提供に加え、食べ放題と色々な施策を試した。また、しゃぶしゃぶ店では当時初めてと言われる“11つの鍋という形式を確立した。顧客目線でメニューの幅を広げていったことが功を奏し、業績は順調に上がっていたが、その矢先に新型コロナウイルスが流行。

 A社は本業が別であるため、ノンコアである飲食店事業は切り離すべきだと代表は考えるようになった。そこで、会計顧問を通じて2021年夏に当社へ相談があった。

希望譲渡価格の調整

 賃貸借契約の更新の都合もあり、2021年秋が期限とされていたことから、当社は急いで譲受企業の探索を行った。当社のネットワークで探索を行ったところ多数の譲受企業候補先から申し出があった。

譲受企業の決め手

 最終的に2社に絞られ、A社が譲受先に選んだのは関東で電気関連事業を本業として営んでいる企業だ。譲受企業の代表は、ブランドを使って多店舗展開をしていきたいという希望があった。

 譲受企業には、飲食店の多店舗展開をしている親密な企業があり、「老舗しゃぶしゃぶ」という響きに惹かれ、話はスムーズに進んでいった。

 A社においても、今までの売上を伸ばす施策として顧客を獲得することが功をそうしていること、従業員の雇用が維持され、今後の成長も見込めたことから、良い譲渡先が見つかったと喜んだ。

双方にとって理想の株式譲渡

 A社と譲受企業は本業での相性も良く、今回の事業承継後も相互のビジネスパートナーとなり得ると両社の間で話は盛り上がっていた。こうした双方の願いがマッチしたことで、実質3ヶ月という短期間で無事に事業譲渡が成立した。

 通常のM&Aにおいては、株式譲渡後は別々の道を歩んでいくことになるが、譲渡後においても相互協力する関係ができるのは稀なことであろう。当社としても、譲渡会社と譲受会社が手を組み新たな関係へ発展していく一助となれたことを誇らしく思っている。

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