スピーディーに成立した老舗企業同士の事業承継

• 後継者問題の解決
• 飲食業
• コロナ禍

案件概要

老舗酒屋は後継者不足問題に直面したが、新たな事業を取り組みたいと、同じ地場にある老舗企業が買手として手を挙げた。

クローズまでの経緯

100年続く老舗の酒屋から後継者探しの相談が当社にあったのは、2020年春頃。同店は希少価値の高い焼酎を含め、数多くの品種を取り揃えている。そのため根強いファンも多いが、固定客の店舗販売に限界を感じていた。より幅広く販売できるようにネット販売を開始したところ功を奏し全国にファンを持つようになった。これを継続できるように後継者探しが本格的に動いたという背景だ。そこで当社は多角化を望む地元老舗企業を紹介した。買い主は地元の酒蔵に出資をしていることで酒業に知見があり、酒屋の変化への対応力に魅力を感じ、新たな事業拡大が見込めると意欲が高かった。こうして、創業100年以上の歴史がある老舗企業同士の事業承継が成功した。

ポイント

コロナ禍で”家飲み”がブームとなったが、業績が厳しい状況は続く。今よりも幅広く集客し、顧客を集めないと事業は成り立たなくなってしまう。ネット販売という新たな挑戦をしたことで、課題解決の第一歩となった。今回のように早めに後継者を探したことで、スムーズな案件成立へと繋がったと考えられます。