老舗卸企業のノウハウを活かしてコロナを乗り切る

• 後継者問題の解決
• 経営基盤の強化
• 卸売業
• コロナ禍

案件概要

都内にある老舗の帽子生地の卸売会社。すでに事業承継は終えているため、MBOとM&Aの複合型スキームで成立。

クローズまでの経緯

2019年に事業承継を終え、オーナーが経営から幕引きした。そこから新しい経営メンバーで帽子の企画や販売等を行い、順調なスタートを切っていた。そんな矢先にコロナ禍で外出自粛となり、帽子の需要は低下し新たな経営施策を打ち出す必要がでた。
次のステップとしてMBOを考えていたが、MBOのみの場合経営でのリスクが大きいと判断し、M&Aも実施することとなった。
そこで当社はとある大手物流会社に打診したところ前向きに検討。事業の多角化を進めていた買い手企業は当店の生地の知見や社員の発想力を評価し、株式を引き受けることを決意し、成立となった。

ポイント

同社においては次の後継者を社内から擁立しMBOにより承継するプランでした。社内での信頼が厚いリーダー役の男性を引き継ぎ先として適任だと考え、経営にまつわる業務をレクチャーしていました。今回は経営環境を考えるとMBOとM&Aの複合型で決着をつけることが会社にとって良いと判断しました。これも選択肢の一つであり、老舗企業の歴史を守る手段でもあると考えます。