収益改善余地を評価し成約に至った調剤薬局M&A事例【譲受成約インタビュー】

- 事業の多角化
- 後継者問題の解決
譲渡企業のU代表は、度重なる調剤報酬改定への対応に苦慮する中、母親の介護のため地元四国への帰省を決意。当初は「利益の少ない1店舗では売却できない」と諦めていました。一方、大阪で複数の調剤薬局を展開するD社Y代表は、20代という若さと情熱を武器に、新たな事業展開を模索しておりました。両者の思いが交差し、わずか1ヶ月という短期間で成約に至った案件。その背景には、薬剤師資格を持つアドバイザーによる専門的な支援と、譲渡企業・譲受企業双方の信頼関係構築がありました。
今回、譲受企業代表のY様に、M&Aの経緯と成功の要因について詳しくお話を伺いました。
Q: S薬局に関心を持たれたきっかけについてお聞かせください。
ジャパンM&Aソリューションから案件の紹介を受けた時、まず注目したのは立地と門前医療機関の状況でした。首都圏という商圏の魅力と、門前クリニックに若い後継ぎの先生がいることは、長期的な事業展開を考える上で重要なポイントでした。
そして、高橋さんから調剤報酬の加算取得状況について説明を受けた時、可能性を感じました。現状では処方箋枚数は決して多くありませんが、DX加算や後発医薬品使用体制加算3といった基本的な加算が取得出来ていない状態でした。設備投資と体制整備で取得可能な加算があることは、将来的な事業運営を考える上で魅力的でした。
また、人員体制を整えることも課題の一つとして見えていました。現状のスタッフ配置を最適化することで、より効率的な薬局運営が可能になると考えました。
Q: 門前クリニックの状況も、意思決定に影響しましたか?
大いに影響しました。調剤薬局の経営において、門前医療機関との関係は非常に重要です。特に後継者問題は多くのクリニックが抱える課題ですから、若い先生がいらっしゃるということは、今後も安定した処方箋応需が見込めるということを意味します。
高橋さんが薬局業界の状況を理解されていたことも、案件を検討する上で参考になりました。
Q: U代表と初めてお会いになった時の印象を教えてください。
11月上旬のトップ面談で初めてお目にかかりましたが、第一印象は「誠実な方だな」ということでした。薬局経営の苦労や、M&Aを決断された経緯について、包み隠さず話して下さいました。
特に印象的だったのは、U代表が薬局やスタッフ、そして患者さんへの思いを語られる時の表情です。「この薬局を大切にしてくれる人に譲りたい」という思いが、言葉の端々から伝わってきました。私も、U代表が築いてこられた信頼関係を引き継ぎ、さらに発展させたいと決意しました。
Q: 門前クリニックのドクターとお会いになった時のことを教えてください。
正直に言うと、緊張しました。U代表からも「気の強い先生だから」と事前に聞いていましたし、高橋さんからも「ドクターとの関係構築が大切です」と言われていたので。
実際にお会いしたドクターは、確かに気骨のある方でしたが、同時に患者さんへの深い愛情を持った医師でした。私は、「U代表が築いてこられた関係を大切にしながら、地域医療に貢献したい」という思いを率直にお伝えしました。
すると、ドクターは少し表情を和らげて、「若い人の情熱は大事だよ。頑張ってくれ」と言ってくださいました。その瞬間、「この薬局を任せていただける」と感じ、身が引き締まる思いでした。
Q: M&Aを進める中で、ジャパンM&Aソリューションのサポートはいかがでしたか?
高橋さんには、M&Aの手続きを円滑に進めていただきました。薬剤師の資格をお持ちということもあり、薬局業界特有の話もスムーズに通じたのは助かりました。
U代表との条件交渉においても、双方の希望を丁寧に聞き取っていただき、納得のいく着地点を見つけることが出来ました。時には、私たちの要望に対して別の選択肢を提案して頂けることもあり、両者のことを考えてくれていると感じました。
Q: 成約までのスピードについては、どう感じられましたか?
11月に初めてお会いして12月に成約という流れでしたが、U代表の「早く地元に帰りたい」という思いと、私たちの「早く事業をスタートさせたい」という思いが一致していたため、スムーズに進んだと思います。
必要な確認事項をクリアしながら、無駄なく進めることができました。
Q: 今後、S薬局をどのように運営していく予定ですか?
まず第一に、U代表とドクターが築いてこられた信頼関係を維持し、さらに強化していくことです。患者さんに安心して薬局を利用していただけるよう、スタッフ教育にも力を入れます。
運営面では、人員体制の最適化を進めていきます。現在のスタッフ配置を見直し、効率的な運営体制を構築していくつもりです。
また、DX加算や後発医薬品使用体制加算3といった基本的な加算の取得にも取り組みます。電子処方箋への対応なども進めていきたいと考えています。将来的には、地域支援体制加算の取得なども視野に入れています。
門前クリニックのドクターも在宅医療に注力されているとのことですので、そういった面でもサポートできる体制を考えていきたいです。
Q: 最後に、今回のM&Aを振り返ってのご感想をお聞かせください。
今回のM&Aは、私のキャリアにとって大きな転機になりました。単に店舗を増やすということではなく、U代表の思いを引き継ぎ、地域医療に貢献するという役割を担わせていただくことになりました。
高橋さんには、M&Aの進行をサポートしていただきました。薬局業界の知識もお持ちでしたので、スムーズにコミュニケーションを取ることができました。
U代表には、薬局を任せていただいたことに感謝しています。「この薬局を選んでくれてありがとう」とおっしゃっていただきましたが、こちらこそ良い機会をいただきました。
U代表の期待に応えられるよう、地域に愛される薬局に成長させていきたいと思います。
相談されたら断らない!
M&Aアドバイザーがご相談を伺います。
お問合せ・ご相談は
無料で受け付けております。
事業承継・会社譲渡・事業売却など、
何でもご相談ください。
