CASE

M&A成約事例

高度な技術力×安定した顧客基盤で、製造業の譲渡が成立

  • 後継者問題の解決
  • 経営基盤の強化
  • 製造業

製造業の深刻な後継者不足問題

 運輸業向けの金型製造販売を主力事業とするA社は、長年地域に根ざして事業を展開してきました。
後継者が不在であり、オーナーの体調不良も重なったことから外部での事業承継の検討を進めていました。一方、譲受企業であるB社は、これまで、複数の製造業の買収実績があり、日本のものづくりを支えることを重要なミッションとしてM&Aを行ってきました。

会社存続の危機を救うべく、事業承継を決意

 A社オーナーは、高齢化と後継者不在という問題に直面し、事業の存続が危ぶまれる状況に陥っていました。特に、経理を担っていたオーナーの体調不良は、会社の経営管理が困難となり、経営が危ぶまれる事態となりました。これらの状況を打開するため、株式売却による事業承継を行うという決断に至りました。そこで、取引先である金融機関から提携先である当初の紹介を受け、事業承継の支援を進めることになりました。

高度な技術を引き継ぎ、製造業の未来を担う譲渡が成立

 事業の売却には、財務状況の整理が不可欠でした。そこで、A社オーナーは経理数値が把握できるよう、新たに財務担当をむかえ、詳細な事業計画を作成して財務状態の改善に取り組みました。特に、有利子負債の整理は、銀行との交渉が必要となり大きな課題でしたが、粘り強く交渉を重ねた結果、最終的に合意に至りました。

 その後、当社はA社とB社との交渉の機会をつくり商談に入りました。両社は、それぞれの事業内容や将来の展望について話し合い、互いの事業が持つ可能性に大きな期待を抱きました。特に、A社の持つ高度な金型製造技術と、B社の持つ豊富な顧客基盤および事業ネットワークは、両社にとって大きな魅力となりました。その結果、株式譲渡について条件の調整が進み、両者の合意に至りました。

 今回の株式譲渡により、A社は新たなステージへと進むことになりました。B社の支援の下、A社は更なる成長を目指し、日本の製造業の発展に貢献していくことが期待されます。また、B社にとっても、A社の技術は、グループ全体の競争力強化につながると考えられます。
このM&Aは、単なる企業の買収にとどまらず、日本の製造業の未来を担う重要な一歩となりました。

今回の譲渡成立のポイント

①譲渡企業のガバナンス体制が確立していたこと。
②譲受企業のグループとの事業ネットワークによりシナジー効果が期待され、販路拡大が期待できたこと。
③譲受企業は運輸業との取引実績があり、グループ内には金型を扱う会社も存在しているため、事業シナジーの効果を期待できたこと。

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