CASE

M&A成約事例

高い技術力をもつ老舗企業が、経営基盤強化のため譲渡実行

  • 後継者問題の解決
  • 経営基盤の強化
  • 製造業

電気工事業を営む老舗企業の事業承継

 創業40年を超える譲渡企業は、長年培ってきた技術力と顧客基盤を持ちながらも、近年の急激な経営環境の変化により、債務超過という厳しい経営状況に陥っていました。創業社長の高齢化に伴い、後継者不在という大きな課題に直面し、後継者探しに奔走する中で、取引金融機関の紹介を受けて当社への相談に至りました。
 当社と譲渡企業は、老舗企業のノウハウと顧客基盤を引き継ぐため、新たなパートナーを探しました。複数の譲受候補企業へのアプローチをした結果、10社近くの企業から関心を集めることができました。その中でシナジー効果を期待できる3社に絞り、その候補企業とトップ面談を実施しました。

創業者・従業員の不安を解消し、譲渡実行へ

 その3社は、「ベンチャー企業」「中堅企業」「大企業」という異なる特徴を持っていましたが、制御盤の製造・工事会社を営んでいる「中堅企業」を最適なパートナーとして
選定されました。この両社の経営資源である技術力と顧客基盤を組み合わせることで、新たな事業領域への展開や、より高度なサービスの提供が可能になると期待しての決定でした。
 当初、ご依頼者である創業社長があげられていた譲渡条件として、社名、従業員、事務所といった重要な要素が現状のまま維持されることとなりました。創業社長の懸念も払拭され、
従業員の不安も解消し、円滑な事業継承が実現できる見通しとなりました。

双方が協業し、会社の未来を一緒に創り上げていく

 譲渡企業の創業社長は、長年に渡る経営の成果として十分な譲渡対価を得ることができました。譲渡企業は、経営基盤がしっかりしている企業と組むことで新たな章を迎えることとなりました。長年にわたり業界を牽引してきた譲渡企業は、近年の厳しい経営環境に直面し、債務超過の状態に陥っていましたが、その技術力と豊富な経験は、業界内で高く評価された結果となりました。今後は新たなパートナーとのシナジー効果に大きな期待が寄せられます。

今回の譲渡成立のポイント

①シナジー効果の最大化
 両社の強みを組み合わせることで、新たな事業領域への展開や、より高度なサービス提供が可能となること。

②債務超過企業の円滑な譲渡
 長年培われた技術力、優良取引先との関係を高く評価することで、債務超過の状態であったにも関わらず、譲渡対価も十分であったこと。

③従業員の雇用安定と事業の継続
 社名、従業員、事務所といった重要な要素を現状通りに維持することで、従業員の不安を解消し、事業の継続性を確保できたこと。

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