後継者不足に悩む老舗製造会社の代表が、安堵の引退
- 後継者問題の解決
- 経営基盤の強化
- 製造業
- 卸売業
地域密着型の伝統的な金属加工の製造会社
創業から50年以上続く、金属加工の製造と資材の卸を行う企業で、地域に密着した顔の見える営業を重視しており取引先からの信頼も厚い会社。しかし、営業担当者の人員不足から、新規の取引先を獲得できないため、少しずつ売上が減少し代表は限界を感じてきていました。
後継者候補がいない状況で不安の日々
60歳を越えた代表は後継者についても考えるようになっていました。ご子息は別の企業に就職しており、自身の苦労した経験を考えると今から同社に呼び戻す選択肢はありませんでした。しかし、会社の将来を考えたときに、社内に後継者候補が不在で先代から継いだ会社を存続させるためにはどうすればよいか困っていました。考えている中で、他社へ承継することで会社を存続させ、成長させることができるのではないかと思い、取引先の金融機関に相談し、事業承継を進める決断をされました。
近隣でより良い引継ぎ先への譲渡が決定
金融機関から提携先である当社が紹介され、事業承継の支援を開始しました。まずは地域で築き上げていた関係性を活かせるように、金融機関と協力しながら近隣エリアで事業承継先の探索を開始しました。その結果、早い段階で複数の事業展開をするＡ社が関心を示し、そのグループ会社とのシナジーが期待できるということで前向きに検討が進みました。Ａ社は同社と近しい事業を行っており、取引先の拡大や所有している設備の活用に強い関心を持ち、最終的に譲受が実現することになりました。
事業承継で明るい未来への第一歩が進む
譲渡日の代表は、悩みの種であった後継者不在の状況が解決され、非常に晴れやかな表情でした。事業承継が実現することによって将来の不安も解消されました。代表も引退するにはまだ早く、元気なうちは継続して事業の運営に関わっていく予定となっています。会社の先行きも明るい中で、更なるご活躍をされることを願っております。
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