会社に新しい展望をもたらしたM&A【M&A成約インタビュー】

- 事業の多角化
- 製造業
事業の多角化に挑戦する為、2025年にモノワイヤレス株式会社を買収したミッドホールディングス株式会社の水野社長に、初めて取り組みしたM&Aについてのご感想を伺いました。
Q. M&Aを検討し始めた時期、その背景について教えていただけますか?
水野様:そうですね。実際に行動し始めたのは2023年頃だったと記憶しております。ただ、M&Aを活用して会社を成長させる構想自体は、長年考えておりました。
Q. 買収先を検討する事業領域は、決めていましたか。
水野様:青写真のようなものはありましたが、全く思っていた様には進みませんでした…。最初は、同業の買収を検討しましたが、上手くいかず異業種に範囲を広げました。今回の案件は、同業でシナジー効果を発揮出来そうな会社が見つかり、一気に話が進んだという流れとなります。
Q. どのような方法で相手先を探されていましたか?
水野様:大きく二つですね。
一つはバトンズのようなプラットフォームを使って探す方法。
もう一つは御社のような大手仲介会社さんからご紹介頂く方法です。
Q. どれくらいの件数をご検討されましたか?
水野様:ノンネーム(匿名な売り案件の紹介資料)レベルだと軽く3桁は超えています。その次のステップの企業概要書まで進んだ会社に限ると、20〜50件くらいじゃないかなと記憶しております。
Q. 対象会社について、どのような印象を受けましたか?
水野様:「あっ、この様な案件があるのだ」という単純な驚きがまずありました。対象会社は、全く知らない会社という訳では無く、お名前は伺ったことがあったので、「あ、この会社か」と既視感があり、印象が強く残りました。
Q. 買収を決定するに際し、決め手になったことは何ですか?
水野様:そうですね…総合的ではあるのですが、企業概要書の段階でシナジーが出るイメージはすごく感じました。また、財務面や事業内容は文句のつけどころがなく。「一緒になりたい」というのが第一印象でした。
Q. 仲介会社を使ったことで、スムーズになったと感じる点はありましたか?
水野様:今回、M&Aの最終契約締結までを初めて経験しました。知識も足りず、今でも私達だけで最後まで完結出来たとは思えません。
今回、M&A仲介を担当して頂いた淺山さんは銀行出身ということもあり会話のレベルが高く、数字をベースに話してくれたので目線が合わせやすかった。買い手側として、担当者を通し、相手の状況を掴みやすかったのも大きかったです。

Q. 条件交渉などのコミュニケーションで、弊社が入ったことでスムーズに進んだ点はありましたか?
水野様:条件交渉の中で、最も神経を使ったのが譲渡金額です。この部分について、売り手側の気持ちと、買い手として出せるベストの条件を整理し提案頂けたことで、交渉がスムーズに進みました。
Q. M&Aが終わったことで、事業計画や展望に変化は出ましたか?
水野様:大きな方針の変更はないと思っています。ただ、既にM&Aを実行したことによる小さなシナジーは出てきています。
例えば、弊社のグループ会社に頂いたお問い合わせが、結果的にモノワイヤレスの製品のご案内につながるケースがあり、情報を共有することでスムーズに対応を行うことが出来ました。
あるいは、想定していなかった共通のお客様がおり、「近い領域だからこそ」が早速、実感出来ています。
Q. 弊社の仲介で良かった点を教えてください。
水野様:良かった点は、数字ベースで丁寧にコミュニケーションして貰えたことです。また、人としてウェットな部分も持ちながら、売り手・買い手双方から信頼されていることが伝わってきた点も安心材料でした。「この人たちと一緒ならゴールまで行ける」と思えるのは大きかったと思います。
Q. M&Aを検討している経営者の方へメッセージをお願いします。
水野様:今回、M&Aを実行して感じたことは、「周りの目線が変わる」ということです。M&Aの話を聞いた方から新たに業務提携のお話を頂き、今までには無い関わりが生まれております。M&Aを切っ掛けとし広がった部分は非常に多いと感じております。
まず一歩踏み出すことが大事、その手段としてM&Aはすごく有用だと感じました。会社を変えたい、事業成長を目指したいという経営者の方には、挑戦する価値のある選択肢だとお薦めします。
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