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M&A成約事例

アルミおよびスチールパネル製作加工業の株式譲渡案件

  • 製造業
【案件概要】

アルミおよびスチールパネル製作加工業の株式譲渡案件。
創業48年を数える老舗企業であり、大手サッシメーカーの特約店として長年にわたり信頼を積み重ねてきた。これまでに大規模商業施設や公共施設など、数多くの建設プロジェクトに参画し、高品質な製品供給を通じて業界内でも確固たる地位を確立してきた。

【事業承継に向けた決断】

同社は過去に一度、弊社ジャパンM&Aソリューションが事業承継を支援した経緯を持つ。以前は後継候補者のもとで引継ぎを進めていたが、近年の事業環境や人材面の変化により、改めて承継の課題が顕在化していた。
現社長は81歳。これまで現場の第一線に立ち続けてきたが、「自分に何かあってからでは従業員や取引先を守れない」という強い責任感から、再び弊社へご相談をいただいた。
ご相談を受けた弊社では、過去の経緯や地域での信頼関係を踏まえつつ、現場の事業特性・従業員構成・取引先関係を丁寧に整理。譲渡後も安定的な事業継続が可能となるよう、複数のシナリオを設計したうえで、譲受候補企業へのアプローチを開始した。

【クローズまでの経緯】

受託後は、アルミ・スチール加工に親和性の高い同業種や周辺建材関連企業を中心に数十社へアプローチを実施。弊社独自のネットワークを活かしたリサーチにより、事業シナジーの見込める候補を選定した。
その中で手を挙げたのが、公共施設等のパーテーション組立・設置を手掛ける企業であった。同社は将来的に自社工場を保有し、建材加工領域へ事業拡大を目指しており、本件との親和性が極めて高い案件であった。
また、両社の拠点が車で15分圏内と近距離であったことから、従業員の異動や設備活用の面でもスムーズな統合が可能と判断。初回面談から双方の理解が深まり、具体的な条件調整へと進展した。

【成約ポイント】

・譲受企業が自社の事業領域を拡大し、サッシ製造から納品までを一気通貫で提供できるようになる点が、最大のシナジーとして評価された。
・譲受先から後継者候補を派遣する形をとることで、売主側も安心して従業員を託せる体制が整い、譲渡を決断する大きな要因となった。
・弊社が両社の経営者間の意思疎通を密にサポートした結果、トップ面談からクロージングまで約3か月という短期間での成約を実現。迅速かつ誠実な対応により、双方にとって納得感のあるM&Aとなった。

【担当アドバイザーより】

本件は、過去にもご縁のあった企業様から再度ご相談をいただいた案件であり、「信頼関係の継続」が成功の鍵となりました。M&A仲介として、単なるマッチングにとどまらず、事業の背景や想いを丁寧に受け止め、最適な承継先を探すことの重要性を改めて実感した事例です。

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