取引先を守るために立ち上がった卸売業。ステークホルダーが全員納得する解決策に導いたM&A

- その他
昔ながらの手作り食品を手掛けるA社。困難が続き存続の危機に
株式会社角屋米穀から、仕入先の株式譲受を検討していると相談を受け、案件がスタートしました。
A社は農家に大根の種子を配布し、大根の栽培と切り干し大根の加工を委託。それらをすべて買い上げる。という昔ながらの経営で手作りの良質な商品を提供している会社でした。
しかし、天候不良による不作が2期連続続きます。長雨により大根の生育が悪かったほか、1つ1つ丁寧に天日干ししている大根が濡れて商品価値が落ちてしまうなどのトラブルが相次ぎました。それらに追い打ちをかけるように近年の燃料・原料費が高騰が相次ぎます。
あまりに急激な変化に価格転嫁も追い付かず、大幅な赤字が発生。
A社の社長は事業の清算を検討していました。
取引先を守るために立ち上がったM&Aという手法に着目
A社が先代から築き上げたビジネスモデルと農家さんからの信頼は他社が参入・あるいは真似できるものではなく、A社が倒産するとそれらのネットワークが失われることを意味していました。
角屋米穀としても取り扱う商材の3割を占める、良質な商品が入手できなくなることは避けたく、付き合いのある金融機関ともなんとかA社を存続させるための手立てを検討しました。その結果、M&AによってA社を傘下にすることが最善の選択だという結論に至ったのです。
A社は角屋米穀から株式取得により資金援助をさせてほしいと提案を受け、経営状況を鑑みて譲渡することを決意しました。
そして、そのM&Aの仲立ちをジャパンM&Aソリューション株式会社へご依頼いただいたのです。
M&Aによって生まれたメリット
M&Aによって多くのメリットが生まれました。
これまで、冬季に製造された切り干し大根はA社が農家からすべて買い上げると自社で保管して、問屋に注文の度に納品していました。
そのやり方を変え、A社に納品された角屋米穀がすべて買い上げることにしたのです。それによって、A社のキャッシュフローが改善。
また、それまで注文があった商品の一部はA社が保管、管理していたのですが。それらの保管料も各社に請求することにしたのです。
角屋米穀とタッグを組み行った経営改革によってM&A1年でA社は黒字化。地域の重要な収入源も守られることとなりました。
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