不採算事業を切り離し売却。事業の取捨選択の過程で決断したM&A

- 飲食業
世代交代のタイミングで事業の取捨選択を検討
A社は米穀卸事業を中心として、創業社長が1代で築き上げた多角的な事業展開を行う会社でした。しかし、70代という年齢もあり、事業承継を視野に入れ、既存事業のスリム化を進めていました。
今回の飲食店の事業譲渡も、子供に継がせるうえで採算の取れていない事業を売却したい。というものでした。
赤字の事業をどのように売却するか。コンサルタントの挑戦が始まった
弊社にご相談いただいたとき、この飲食店は交通量の多いロードサイドに位置しており、本来であれば飲食店にとって理想的な条件です。しかし、知名度がないこと、昨今の原材料の高騰などが相まって、経営的には苦戦を強いられていました。当初は黒字化を行ってからのM&Aも検討しましたが、長期的に赤字が続いており、かなり抜本的な改革を行わなければ黒字化は難しい状況でした。
そこで、弊社では飲食店だけではなく、成長戦略の一環として新しい事業に進出しようとしている買い手候補探しを始めたのです。
同業他社にこだわらず広く買い手を募ったことで無事事業譲渡が完了
そこで、弊社がご提案させていただいた買い手候補は関東で厨房機器販売を行うB社でした。B社は経営の多角化を進め、関東にラーメン店を数店舗所有していました。
B社は業態変更と建物の大幅なリノベーションを行うことで、立地の良さを最大限活用することで事業の立て直しを計画し、従業員の雇用の維持を条件に事業承継の話が進みました。
結果として、大きな業態変更を望まなかったA社の社員数名の退職という出来事はありましたが、無事にM&Aが成立しました。
◆成約ポイント
①同業者だけでなく、幅広く買い手候補を募ったことで赤字の店舗でも事業譲渡が成功した。
②事業として赤字であったが、立地条件が良い店舗であった
③途中、従業員の退職や物件の賃貸条件変更など多少のアクシデントはあったが、無事成約することができた。
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