CASE

M&A成約事例

老舗企業の更なる発展のため、理想的な事業承継へ

  • 自動車整備業
  • 販売業
  • 経営基盤の強化

地域に根付いた老舗企業が事業承継に取り組む

 近畿エリアにある新車・中古車販売、自動車整備を行うA社。
創業から60年以上で地域に密着して運営していたため、経営基盤がしっかりとあり、事業は堅調に推移していました。
 一方で、先代社長の逝去により現オーナーが事業を引き継いだものの、経営に関する経験や車の整備事業などに関わった経験がなく、今後の事業運営に不安を感じていました。そのため、自動車事業について経験豊富な経営者に承継することで、先代から引き継いだ事業が更に発展し従業員の雇用も守れるのではないかと考えるようになりました。そこで、オーナーが取引金融機関に相談したところ、当社宛にご紹介があり具体的に事業承継を検討していくこととなりました。

複数の課題はあるものの、次々と候補先が現る

 当社は譲受候補企業の探索を開始しました。駅から近い立地であること、地域密着型の運営で経営基盤が安定していること、借入負担もない財務内容であったため、譲受候補企業が複数社現れました。
 しかしA社の経営実態を把握していく中で自動車整備業、保険事業、資産管理会社と複数の事業を営んでいたことや、先代から契約書等が引き継がれていなかったこともあり、不動産を始めたとした権利関係が明確でなく難航が予想されました。

理想的な譲受企業と出会い、更なる発展へ

 複数の譲受企業が現れた中で、中古車事業を大規模に展開する企業が有力な候補となりました。その買収時の条件として、A社が借りている土地を、A社の株式譲渡にあわせ購入することが出来るのであれば、進めていきたいというものでした。A社としては、この会社であれば、従業員の将来も安泰になりそうだと見込み、地主へ土地売買について交渉を行いました。その結果、地主の了承も得られ、両社の譲渡交渉が本格的に進んでいきました。
 交渉が進む中で財務内容の問題が検出されたことから、譲受企業が辞退となりそうだったものの、当社がサポートを行いながら面談を重ねたことで、信頼関係が回復し、双方が納得する価格の調整ができました。第三者からの土地購入、不明だった権利関係のとりまとめ、株式譲渡と複雑なディールを全て取り纏めて、概ねオーナーが希望していた条件での成約に至りました。

今回の成約ポイント

① 財務内容の問題が露呈し、一時はブレイクになりそうになったが、複数の面談を実施し信頼関係を構築。最終的には友好的で良好な関係を維持しながら交渉が進められたこと。

② 複雑な権利関係が障害となる案件であったが、一つ一つ丁寧に問題点を解消できたこと。

③ 賃貸している土地、契約関係が不明確な不動産の売買を同時に行うことを実現した為、株式譲渡以外の外形的な問題も整理し、譲受企業にとっても納得のいく譲渡が成立できたこと。

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