2年越しに無事譲渡が成立した医療業の持分譲渡
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70歳を超えた院長が将来のために事業承継を決意
今回は、70歳を超える院長が運営する整形外科クリニックの事業承継事例についてご紹介します。
北関東エリアで長年にわたり地域医療に貢献してきた院長は、自身の年齢も踏まえて後継者を探していました。
院長には医師免許を持つ息子がいるものの、息子は既に別地域で開業しているため、後継者が不在となっていました。そのため、院長は閉院を覚悟していました。
後継者が不在であることと、閉院を検討していることを税理士に相談した所、当社が紹介されました。院長はクリニックの将来のために事業承継が必要だと考え、第三者への譲渡を決心しました。
想像以上に難航する譲受先の探索
当社に依頼があり譲受先の探索を開始するものの、地方で開業を考える医師が少ないことや、引継ぎ後に地域医療を支えるクリニックとして、大きなプレッシャーもあることから、譲受先の探索は難航しました。
どうにか複数名の候補者を紹介できたものの、譲渡後の運営方針や地域医療に対する考え方が院長と折り合わず見送りになり、譲受先が見つからないように思えました。
長い月日を要したが、無事に譲渡成立に至る
第三者への後継者候補の開始から2年ほど経った頃、当該クリニック周辺の出身である勤務医が、出身地での開業を検討しているという情報を入手しました。
当社はさっそく院長に提案しましたが、譲渡価格や従業員の引継ぎ条件など双方の考えに乖離があり、またもや難航の予感。
しかし、何度か協議を重ねたことで、双方の考え方や条件が合致していき、無事成約に至りました。
譲渡が成立した3つのポイント
①売り手は一時活動断念も考えたが、地域医療ネットワークの維持を図るため、後継者探しを諦めなかったこと
②当社が有する医療ネットワークを駆使して粘り強く開業希望の医師を探し当てることができたこと
③直接交渉だと対立的な構図に陥りがちな譲渡価格や従業員の引継ぎ条件の交渉、行政への対応など、一般的に医師が不慣れな分野や業務に対し当社が間に入ることで、両者が納得する形で譲渡条件を調整できたこと
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