経営理念とオーナーの人柄が決め手となった事業譲渡
- 後継者問題の解決
- 経営基盤の強化
- サービス業
課題と決断
着物展示会など、特定した分野に特化した室内イベントの企画の事業を展開するA社は、新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、展示会の開催が全国的に減少。売上・収益ともに減少し、業績を大きく落とす結果となりました。加えてA社オーナーは、後継者不在という問題を抱えており、会社の将来に不安を感じていました。そこでオーナーは、取引金融機関に相談し、事業売却を決断しました。
相乗効果を生み出す出会い
金融機関から紹介を受けた当社は、A社の強みを活かし、新たな企業価値を創造できる企業の探索を行いました。買い手探索を行った結果、候補として近隣エリアで屋外イベントをメインとして展開するB社が興味を持ちました。
この両社の事業は、室内イベントと屋外イベントと一見すると異なるように思われましたが、室内と屋外という異なる分野を補完することで、サービス領域の拡大が可能となります。両者がもつ顧客に対するアプローチの選択が増えることが見込めました。また、イベント企画のノウハウを相互に共有することで、より高品質なサービス提供ができることを計画に落とし込むことができました。
経営理念と人柄が奏でた共鳴
B社オーナーは、これらのシナジー効果を強く認識し、譲渡企業が希望する価格面での交渉に応じました。また、A社が長年にわたって健全な経営を続けてきたこと、そして夫婦二人三脚で築き上げてきた会社の温かさに、B社オーナーは深く共感を受け、成約に至りました。
今回の成約のポイント
今回の事業承継が成功した要因は、以下の3点が挙げられます。
- 事業シナジー: 両社の事業が補完し合い、新たな価値を生み出すことが期待できる点
- 経営者の決断: B社が、事業承継を優先し、将来を見据えた決断をした点
- 人とのつながり: 創業者の誠実な人柄が、譲受企業の信頼を獲得し、円滑な交渉を可能にした点
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